『初代国王戴冠l000年記念:ハンガリ一.フェステイバル』
西暦1000年、ハンガリーでは聖イシュトヴァーン国王によってキリスト教に基づく欧州並みの近代国家が樹立された。初代国王の戴冠式が1000年前に行われたことを記念し、2000年にハンガリーでは一年間にわたり、様々な祝典行享が予定されている。一方、目本国内でも、目本ハンガリー友好協会並ぴに県単位のハンガリー友好協会を始めとする民間友好組織や一部の自治体が各地で記念事業を計画、また多数の文化関係団体・事務所が商業ベースによる文化的催しを予定している。今回のハンガリー.フェステイバルは、これら様々な主催者による個別のイベントをひとつの傘の下にまとめ、平成12年(西暦2000年)を『初代国王戴冠l000年記念:ハンガリ一.フェステイバル』の年と位置づけ、それを通じ21世紀に向けて、目本・ハンガリー両国間の友好親善・文化交流の一層の進展を図ることを目的としています。
民族族的起源をアジアに発するといわれるマジヤール民族と目本人の間にはかねてから親近感が強く、戦前から、また第二次大戦後の冷戦構造の下でも、体制の違いを越えて活発な文化交流が行われてきた。フェスティバルの開催も今回が初めてではなく、1984年、90年、96年にハンガリーで目本文化を紹介する『目本フェスティバル』が、86年と92年には目本でハンガリー文化を紹介する『ハンガリー.フェスティバル』が開催されている。特に96年にハンガリーの『建国(マジヤール民族のハンガリー定住)1100年祭』ヘの参加行事として組み込まれた目本フェスティバルは、年間を通じ、かつてない大規模な文化イベントが展開された。同年8月ゲンツ大統領ご出席の下に開かれた記念式典で、河野洋平目本ハンガリー友好協会会長が『次回は西暦2000年に目本でハンガリー.フェステイバルを開催します』と表明、それが事実上、今回のフェステイバル開催への出発点となった。